
eBayでリターンポリシーを作成する時にフリーリターンにした方がいいよと聞きました。でもフリーリターンについてよく分からないので教えて下さい。

分かりました!フリーリターンはeBay輸出を始められるのであれば絶対に知っておくべき内容ですので、こちらの記事で詳しく解説していきますね!
フリーリターン(Free Return)はeBayのリターンポリシーで設定できる機能のことを言います。こちらを設定することでバイヤーは商品を返品しやすくなってしまいますが、セラーからしてもメリットがございますので、詳しく解説していきますね!
フリーリターンとは?
フリーリターンは先程も執筆させていただいた通りeBayのリターンポリシーで設定できる機能のことを言います。リターンポリシーを作成する時に、「Accept returns(返品を受け入れる)」にチェックを入れ、返送料の負担をセラー負担にすることでフリーリターンの設定ができます。
こちらの設定方法に関しましては下の記事が参考になります。


フリーリターンの定義や設定方法は分かったのですが、メリットについてもう少し詳しく教えて下さい!

承知しました!メリットについて詳しくお話ししていきますね!
フリーリターンのメリット
先ほど、私が載せた「リターンポリシーの設定方法についての記事」でも少し触れているのですが、メリットは全部で4つございますので、順番に解説していきます。
フリーリターンのメリットその①:CV率の上昇
フリーリターンを設定することで商品のCV率(成約率)が高まります。これはバイヤーさんからしても猶予のある返品期間があった方が安心感に繋がり、ためらわずに購入できるからであると考えられます。

確かに、自分が通販で物を買う時も返品不可だと少し不安になります。

バイヤーさんの立場に立つと返品できる方が安心して購入できますからね!
実際にeBay Japanの記事でもフリーリターンに変更したほうがCV率(成約率)が高まったというデータを提出しています。

最大で25%もコンバージョン(成約)が上昇していることが分かりますね!
フリーリターンのメリットその②:セラー保護機能を利用可能
フリーリターンのメリットの2つ目は販売時と異なるコンディションで商品が返品された場合に部分返金機能を用いることができるようになる点です。
こちらは返品された商品の状態によって返金額がどれだけ減額できるが変わってきます。
例えばですが、100ドルの新品のゲーム機を販売して、返品して戻って来た際に傷だらけになって使い物にならなくなってしまった場合は、返品された際に100ドル返金しなければならないところが、50ドルの返金で済むといった感じです。
詳しくは以下のeBay Japanが提供している表を確認してみてください!

返金する金額を傷によっては減額できるということは分かったのですが、バイヤーさんは返金額が少なくなって怒らないんでしょうか?

その減額された分の差額はeBayが負担しますので安心してください!
【注意事項】
今回紹介させていただいたフリーリターンによるセラー保護機能を悪用して、商品が傷ついていないのにも関わらず、何度もセラー保護を受けている(商品の返品時に生じる損失の埋め合わせや、返品送料および返品手数料の埋め合わせのために使用する)と、セラー保護が今後受けられなくなったり、アカウントが制限されてしまう可能性がございます。悪用はせず、必要な時に利用しましょう。
フリーリターンのメリットその③:SEO対策
フリーリターンのメリットの3つ目としてはフリーリターンがSEO対策になるということです。SEOとは検索エンジン最適化といいう意味になっておりまして、カンタンに説明すると「自分の商品が検索の上位に表示され、たくさんの人に見られやすくなる」ということです。
eBayは具体的にSEOに関する情報を公開しているわけではありませんが、基本的にeBayはバイヤーさんに最高の購入体験をしてもらうことを重視しているため、フリーリターンもSEOに直結している可能性は非常に高いです。

バイヤーさんのことを考えて行動することが売上にも直結してきますよ!
フリーリターンのメリットその④:Top Rated Plusの要件の1つであること
フリーリターンのメリットの4つ目はフリーリターンに設定して、返品可能期間を30日以上にすれば、Top Rated Plusの要件の1つを満たすことができます。

Top Rated Plusってなんですか?

セラーが受け取れる称号のことです!Top Rated Plusになると販売手数料が10%割引されます!

フリーリターンを設定して、返送可能期間を30日以上にすれば要件の1つを満たせるんですね!

そうです!しかし他の要件を達成することが難しいです。詳しい要件は下の記事を見てみてくださいね!

フリーリターンのデメリット

ここまで聞くとフリーリターンは良いこと尽くしで設定したいと思うのですがデメリットはあるのでしょうか?

デメリットもございますので解説しますね!
フリーリターンは確かにメリットが大きいのですがデメリットもあります。それはどんな返品理由であれ、返送料をバイヤーが負担しなければならない点です。返品にはバイヤー都合の返品とセラー都合の返品があるのですが、どちらの理由であれ、フリーリターンを設定している場合は、返送料はセラー負担です。
また、フリーリターンにすることでバイヤーさんも心理的に返品しやすくなるので多少は返品率が高くなってしまうことがデメリットになります。

基本的にはフリーリターンの設定がオススメですが、運用しているアカウントのカテゴリや商品にもよりますので、良く考えて設定してみてくださいね!
フリーリターンの設定方法

リターンポリシーを作成した時にフリーリターン設定をしていなかったので、再度、フリーリターンに設定する方法について教えて下さい。

分かりました!画像付きで解説しますね!
リターンポリシーを作成するページに遷移し、「Accept returns」にチェックを入れます。そして、返送料の負担の箇所を「Free for buyer, you pay」して「Save」をクリックすればフリーリターン設定が可能です。

返送可能期間に関しましては、各自、判断して決めていただければと思います。詳しい解説やオススメのリターンポリシーの設定に関しましては下の記事で解説しています。

フリーリターンのセラー保護(一部返金)を受ける方法
では実際に、商品が返送された時に一部返金をする方法について解説していきます。
こちらからバイヤーさんに返送ラベルを送り商品が戻ってくると、このような返金の画面になります。そうしましたら、「Deduction(Edit)」をクリックしましょう。

そうしましたら、一部返金の割合や返金の理由、破損している部分の画像をアップロードしましょう。入力がかんりょうしたら「Next」をクリックしましょう。

最後に確認の画面に遷移しますので、間違いがなければ「Refund now」をクリックしましょう。


これでバイヤーさんに一部返金ができます。お疲れ様でした!
最後に
いかがだったでしょうか?今回の記事では、フリーリターンについて解説させていただきました。eBayはセラーにとって少し不利なプラットフォームではあるのですが、困った時はこのようなセラー保護といったものがございますので、条件に当てはまった際は利用していきましょう。