
eBayのリサーチで、ライバルセラーリサーチという方法があると聞きました。僕にそのリサーチ方法を伝授してください。

分かりました!ライバルセラーリサーチは自分でリサーチするのが苦手な方にオススメのリサーチ方法です。この記事で詳しく解説させていただきますね!
eBayのリサーチ方法には様々なリサーチ方法があります。その中でよく聞くのがProduct Research(旧テラピークリサーチ)やAdvancedリサーチですが、それに引き続きよく耳にするのがライバルセラーリサーチだと思います。
そしてライバルセラーリサーチは実はメリットの多いリサーチ方法で、eBay中上級者の方でも取り入れている方は多くいらっしゃいます。
この記事ではそんなライバルセラーリサーチについて、やり方から注意点まで詳しく解説させていただきますね!
【この記事をおすすめしたい人】
・ライバルセラーリサーチについて知りたい
・他のライバルセラーリサーチの記事や動画を視聴したけどしっくりこなかった
・Product Research(旧テラピークリサーチ)やAdvancedリサーチが苦手
ライバルセラーリサーチとは?
「eBayのライバルセラーリサーチ」とは、eBay上で競合するセラー(出品者)を調査・分析することを指します。
具体的には、自分と同じような商品を販売している他のセラーをチェックして、成功しているポイントや改善すべき点を探る作業です。
そして、ライバルセラーの出品している商品を、リサーチ(真似)して出品することもライバルセラーリサーチと呼びます。

この記事ではライバルセラーをチェックして分析するライバルセラーリサーチ(分析編)と、ライバルの商品を真似して出品するライバルセラーリサーチ(商品リサーチ編)に分けて、それぞれ解説していければと思います。
ライバルセラーリサーチの方法(分析編)
ではライバルセラーリサーチの方法(分析編)について解説できればと思います。ライバルセラーの分析においてチェックしたい点は以下の通りです。
- 有在庫がメインのセラーか?無在庫がメインのセラーか?
- どのような商材・カテゴリを扱っているか?
- 新品商品がメインか?中古商品がメインか?
- 月にどれくらいの数量の商品を販売しているのか?
- 出品数に対する販売数はどれくらいか?
- 平均販売単価はどれくらいか?
- 仕入先は主にどこからなのか?
- どのようなマーケティング施策を行っているか?
- どのようなSEO対策を行っているか?
- どのようなツールを扱っているのか?
- 以上を踏まえた上で、今の自分が参考にして再現性があるのか?
- ライバルセラーの優れている点
- ライバルセラーの改善したほうがいい点

チェックする項目が多いですが1つずつ解説していきます。
有在庫がメインのセラーか?無在庫がメインのセラーか?
まずチェックしておきたいのは、ライバルセラーが有在庫メインで販売しているのか?それとも無在庫メインで販売しているのかという点です。
こちらの判断は下の画像のように、出品している商品にストアロゴを載せているのかどうかだったり、出品している商品の画像の背景が同じなのかどうかで判断することが可能です。

もしも有在庫メインだったりした場合は、自分の資金と相談して同じようなストア運営ができるのかどうかを検討する必要がありますし、無在庫メインだったりした場合は、「資金がそこまでなくても真似できるのでは?」と考えたりすることができます。

eBayで使える資金が少ない方は無在庫セラーを見つけて真似していった方が再現性が高いです。
どのような商材・カテゴリを扱っているか?
次に見るべきは、どのような商材・カテゴリを扱っているか?です。自分の扱っている商材・カテゴリとライバルセラーが出品している商材・カテゴリがかけ離れているのであれば、そのライバルセラーは参考にするべきではありません。
自分の出品している商材・カテゴリと近いライバルセラーをリサーチしましょう。
自分の商材・カテゴリがまだ定まっていない方は、自分と全然違う商材・カテゴリを出品しているライバルセラーを参考にしてもいいと思います。
新品商品がメインか?中古商品がメインか?
次にチェックするべき項目は、ライバルセラーの出品している商品が新品商品がメインか?中古商品がメインか?ということです。
新品商品メインで売上が高い方は、Amazonや楽天市場ではなく独自の仕入れルートを持っていたりする可能性があったり、一見、無在庫に見えても実は有在庫セラーだったりすることがあります。
ですので、新品商材メインのライバルセラーを参考にしたい場合は、そのセラーの出品している商品をチェックし、自分がそのライバルセラーよりも安く出品することができるのかどうかを必ず確認しましょう。

新品商材で売上が高そうなセラーを真似するのは、安い仕入先を開拓しないと難しいと思います。
逆に中古商品でもそのセラーは買い取りをしていて、メルカリ・ヤフオクより安く仕入れている場合もあります。とはいえ、中古商品を扱っている方のほとんどはフリマ仕入れですので、やはり中古商品メインのセラーの方が、eBay初心者は参考にしやすいと思います。
月にどれくらいの数量の商品を販売しているのか?
次にチェックしたいのは、そのライバルセラーが月にどれくらいの数量を販売しているのか?ということです。よく言われるのは、「セラーの1ヶ月のフィードバック数 ✕ 3~4 = 1ヶ月で販売している商品の数量」です。
例えばですが、下の画像のセラーですと1ヶ月のフィードバック数が72個なので、3~4を掛け算すると、毎月おおよそ216個~288個ほど販売しているのではないか?という仮説を立てることが可能です。

こちらを参考に月の販売数を割り出し、自分の目指したい販売数を達成しているセラーを参考にすることが大切になってきます。
中にはオークション出品を多用して販売数を増やしているセラーもいるため、即決形式で出品しているのか?それともオークション形式で出品しているのか?もチェックしましょう。
オークション形式を多用しているセラーを参考にする場合ですと、有在庫がメインの可能性もあるため、自分の資金と相談する可能性も出てきますので注意してください。
出品数に対する販売数はどれくらいか?
販売数ももちろん確認事項ですが、「出品数に対する販売数」もチェックする必要があります。
例えばですが1000品出品していて100品販売しているセラーと、10000品出品していて100品販売しているセラーですと運用方法が全然異なってきます。
1000品出品していて100品販売しているセラーは精度の高いリサーチをしていることが予測できますし、10000品出品していて100品販売しているセラーはリサーチの精度は低いかもしれませんが、何か大量出品できるツールを使っているのではないかと予測できます。
どちらが正解などはございませんが、基本的には出品数に対して販売数が多いセラーの方がリサーチの参考にしやすいです。

販売率の高いライバルセラーを探すために、販売数だけでなく出品数もチェックしていきましょう。
平均販売単価はどれくらいか?
次はライバルセラーの平均販売単価はどれくらいか?ということです。先程の、販売数の話しに通じるのですが、たとえ販売数が多くても平均販売単価が低かったりする場合は、あなたの考える目標の売上・利益を達成できない可能性があります。
ですので、ライバルセラーをリサーチする時は、そのライバルセラーの出している商品や、実際に売れている商品までしっかりとチェックして、自分の理想としている平均販売単価と一致しているライバルセラーを探しましょう。
仕入先は主にどこからなのか?
次は仕入先はどこからなのか?という点です。
参考にしたいライバルセラーの商品があまりにも安すぎる場合は、買取や卸、問屋などを利用している可能性があり、eBay初心者の方には中々真似できなかったりします。
ですので、参考にしたいライバルセラーと同じくらいの価格で出品できるのか?でしたり、出品している商品を画像検索するなどして仕入先を予測しましょう。そ
の上で自分でも真似できそうなライバルセラーを特定することが大切です。
どのようなマーケティング施策を行っているか?
次は、どのようなマーケティング施策を行っているのか?ということです。こちらを参考にすることで、自分のストア運営にも活かせる可能性があります。
例えばですが、何かのカテゴリのトップセラーが、eBayのマーケティング機能であるマークダウンセールを多用しているということが分かれば、「このようなトップセラーが導入しているのだから、かなり効果は高いのではないか?」と予想することが可能です。
また、マーケティング施策は自分よりも遥かにレベルの高いライバルセラーがやっているからといって自分もできない施策ではありません。
eBayのマーケティング施策は、eBay初心者から上級者まで誰にでも実施することは可能です。ですので、優秀なライバルセラーのマーケティング施策などもチェックして、さらに真似して取り入れていきましょう。
eBayのマーケティング施策について詳しく学びたい方は以下の記事が参考になります。



どのようなSEO対策を行っているか?
次は、どのようなSEO施策を行っているのか?ということです。
こちらのSEO対策も先程のマーケティング施策と同様で、自分よりはるかにレベルの高いライバルセラーがやっていたとしても真似できる項目になります。
例えばですが、eBayでも人気のカテゴリであるゲームカテゴリのトップセラーは、マルチバリエーション出品をしてなおかつSoldの積み上げも行っています。
このような施策は、かなりSEO的に効果的だということは安易に想像できます。また、Item Specificsをどれくらい埋めているのか、タイトルは? 外部からの流入は?定期的にオークション出品をして販売数を稼いでいるか? などチェックするべき項目はたくさんあります。
優秀なライバルセラーのSEO対策も参考にしていきましょう。
どのようなツールを扱っているのか?
次はどのようなツールを使っているのか?ということです。
こちらについては別に調べなくてもいいですが、場合によってはこちらも特定することが可能です。ライバルセラーの出品している商品のItem Descriptionを見れば、ツールの名前が反映されていたりすることがあります。
そこから、ツールを特定したりすることが可能です。真似して自分も同じツールを導入してみたり、逆に同じツールを使っていて成果を上げているライバルセラーのアカウントを見つけて参考にするということも可能です。
以上を踏まえた上で、今の自分が参考にして再現性があるのか?
ここまで紹介させていただいた項目を踏まえた上で、今の自分がそのライバルセラーを参考にして再現性があるのかということをチェックすることが大切です。
例えばですが、ライバルセラーの仕入れが安すぎたり、自分の取り扱うことのできる販売数を超えている方を真似することはeBay初心者や資金の少ない方が真似してもあまり意味はないと思います。
もちろんマーケティング施策やSEO対策は参考にしてもいいと思いますし、部分的に参考にするのは良いと思います。とはいえ、参考にするのであれば、まずは自分に近くて真似できそうなセラーからだと思いますので、再現性を考えた上で参考にするべきライバルセラーを選んでいくのがいいと思います。
ライバルセラーの優れている点
最後にチェックするべき点の1つはライバルセラーの優れている点を言語化するということです。
・商品画像の撮影がキレイ
・商品のタイトルの付け方に統一感があり、バイヤーさんの視点からするとかなり見やすい
・ストアのデザインが整っている
・定期的にオークション出品をして販売数を稼いでいる
……
など、ライバルセラーの優れている点を書き出して、自分のストアにも取り入れていきましょう。

自分も新しいアカウントを作成した時は、必ず参考にしたいライバルセラーの優れた点を書き出すようにしています。
ライバルセラーの改善したほうがいい点
最後はライバルセラーの改善したほうがいい点を言語化するということです。こちらは優れている点を書き出すよりも難易度が高くなると思います。
・専門店ではないから固定客がつきにくい
・ストアデザインが微妙
・ハンドリングタイムが長い
・商品タイトルに統一感がない
……
などと、無理矢理でもいいので書き出していきます。そして、その改善点を自分のストアに取り入れることによってライバルセラーよりも優位に立つことが可能になります。

全て参考にして取り入れていきたいと思います!
ライバルセラーリサーチの方法(商品リサーチ編)
分析編だけでもかなり情報量が多かったと思うのですが、ライバルセラーの商品リサーチについても解説していければと思います。
STEP1:Ship toを日本(Japan)からアメリカ(United States)に変更


こちらを変更しないと表示される出品数が少なくなりますので、必ずShip toは日本からアメリカに変更しておきましょう。
STEP2:ライバルセラーの販売ページに行き画面を下にスクロール

STEP3:下の方までスクロールすると「See All(全ての商品を閲覧)」とあるのでそちらをクリック

STEP4:下の画面に遷移したら、画面左側の箇所からリサーチの詳細設定をしていくことが可能
次からリサーチの詳細設定の方法について説明します。

STEP5:画面左側にある詳細設定の「Sold Items(売れた商品)」にチェックを入れる
「Sold Items」にチェックを入れることで、ライバルセラーの実際に販売した商品のみに絞り込むことが可能になります。また、「Sold Items」にチェックを入れると自動的に「Completed Items」にもチェックが入ってしまいますが、こちらはチェックが入ってしまったままで問題ないです。

STEP6:商品の並び替えや売れた日付を確認
「Sold Items」にチェックを入れて実際に売れた商品が表示されたら、画面右上の並び替えを行い、リサーチしたい商品を絞り込んでいきましょう。また、商品タイトルの上に緑色で表示されている日付が売れた日付になります。

STEP7:画面左側で「商品状態」「商品価格のレンジ」「販売形式」を選択し商品を絞り込む

STEP8:リサーチしていく商品の選定
STEP1~STEP7までで、ライバルセラーの商品を絞り込む方法まで解説させていただきましたが、STEP8では「どのような商品を選んでいくのがオススメなのか?」をいくつか紹介させていただければと思います。
ライバルセラーの最近売れた商品を真似して出品するのはアリだと思います。
何ヶ月前などに売れた商品よりも、最近売れた商品を参考にする方がトレンド性があるため売れる確率は高いです。
1つだけではなく、複数販売している商品もアツイです。ライバルセラーの販売商品をチェックして、複数売れている商品があれば真似して出品してみましょう。
ライバルセラーの売れた商品ではなく、直近で出品した商品を真似して出品するのもアリだと思います。
そのライバルセラーのリサーチの精度が高ければ、過去に売れた商品ではなく、直近で出品した商品も売れる可能性は高いです。
ただし、出品してから時間が経ちすぎている商品は他のeBayセラーも相乗りしている可能性が高いので、ライバルセラーの直近の出品商品を真似してリサーチしていきましょう。

どの方法でも試していただき、一番販売率が高い手法を取り入れるのが良いと思います!
ライバルセラーリサーチの注意点
ライバルセラーリサーチの注意点についても解説できればと思います。ライバルセラーリサーチの注意点は以下の通りです。
- ライバルセラーの画像を使わない
- ライバルセラーのタイトルを丸パクリしない
- リスクの高い商品を真似して出品しない
- 売れている=そのまま真似すれば売れるわけじゃない
ライバルセラーの画像を使わない
ライバルセラーの画像をそのまま使用するのは辞めましょう。
通報されてアカウントがサスペンドされてしまう可能性があります。
ライバルセラーのタイトルを丸パクリしない
画像をそのまま使うのと同様の理由で、タイトルの丸パクリも辞めましょう。
リスクの高い商品を真似して出品しない
ライバルセラーの商品の中で明らかにリスクがある場合、ライバルセラーが出品しているからといって自分も真似して出品するのは控えましょう。
具体的には、アダルト商品やエアガンやeBayの規約違反の商品や過去にパテント・トロールにあった商品などです。
売れる可能性は高いかもしれませんが、アカウントがなくなってしまっては元も子もありません。
売れている=そのまま真似すれば売れるわけじゃない
ライバルセラーを真似したからといって必ずしも売れるわけではありません。ライバルセラーの方がフォロワーやリピーターが多かったり、Soldをたくさん積んでいる場合は、安く出品しても勝てないことはあります。
とはいえ、「なぜ、ライバルセラーより安く販売しているのに自分は売れていかないのか?」を自分なりに分析することはとても大切なことです。
ライバルセラーリサーチをオススメしたい人
ライバルセラーリサーチをオススメしたい人は、やはりProduct Research(旧テラピークリサーチ)やAdvancedリサーチを試したけど中々うまくいかなかったり苦手意識がある人です。
これまで僕もeBayのコンサルをしてきてProduct Research(旧テラピークリサーチ)やAdvancedリサーチが苦手な方の共通点として
・感覚的に売れそうな商品が分からない
・リサーチに時間がかかりすぎる
・キーワードの選定が苦手
などが挙げられます。ただ、これらはライバルセラーリサーチをすることで解決できる可能性があります。
まずはライバルセラーリサーチをして、売れる商品やキーワードを知り、効率的に出品していくことからはじめていっても全然良いと思います。

ライバルセラーリサーチに慣れてきたら再度Product Research(旧テラピークリサーチ)やAdvancedリサーチに挑戦するとかでも全然良いと思います!
以前よりスムーズにリサーチできるようになってると思います!
また、他にもライバルセラーリサーチは外注さんの教育の一貫としてオススメです。
外注さんにいきなりProduct Research(旧テラピークリサーチ)やAdvancedリサーチをやっていただくのはハードルが高いので、まずはライバルセラーリサーチから慣れていっていただくという算段です。
ライバルセラーリサーチをうまく活用して売上・利益のUPにつなげていきましょう!
最後に
いかがだったでしょうか?こちらの記事ではライバルセラーリサーチについて詳しく解説させていただきました。
ライバルセラーリサーチをすることで、eBayのアカウント運営の知見を広めることができ、さらにリサーチにも色々とメリットがあることがわかったと思います。
「ライバルセラーリサーチを導入したほうがいいかもしれない。」と思われた方はこの記事を参考に、ぜひ導入していっていただければと思います。
また、ライバルセラーリサーチ以外のリサーチ方法についても解説しておりますので、興味のある方は下の記事も合わせてご確認ください。


