
EU向けに商品が売れました。VATやIOSS番号は、どこを確認して何を入力すればいいですか?

まず注文詳細でeBayの税金徴収と番号を確認し、発送に使うサービスへ正しく伝えましょう。日本郵便では電子データでの送信が必要です。宛先による引受制限も先に確認します。
この記事では、日本からeBayで販売した物品を海外へ送る方向けに、VAT・IOSSの意味、eBayでの番号の確認方法、配送サービスへの入力方法、二重請求時の対応を解説します。
情報確認日:2026年9月11日。現在、EUの一部宛てはIOSSを利用する国際郵便物を差し出せません。また、2026年7月から少額貨物の関税にも変更があります。番号を入力する前に、この記事の「EU向け発送の最新注意点」を確認してください。
VAT・IOSS番号・関税の違い
| 用語 | 初心者向けの意味 | 発送時に見るところ |
|---|---|---|
| VAT | 付加価値税。商品やサービスにかかる税金 | eBayが注文時に徴収したか |
| IOSS | 一定のEU向け輸入販売について、VATを申告・納付する仕組み | 対象注文のIOSS番号を配送業者へ伝えたか |
| 関税 | 輸入品にかかる別の税金 | 宛先・商品・金額・配送条件 |
| 通関手数料 | 配送業者などが通関や立替に対して請求する費用 | 税金と分けて明細を確認 |
IOSSはImport One-Stop Shopの略です。eBayがIOSSを利用してVATを徴収した注文では、セラーがその注文の番号を配送業者に伝えることで、通関時のVAT処理につなげます。IOSS番号は、関税や通関手数料まで全部支払い済みと示す番号ではありません。
基本の流れは「購入者が支払う → eBayが対象のVATを徴収・納付 → セラーが対象注文の番号を配送業者へ伝える → 通関データに反映」です。参考:eBay公式:EU・英国のVATの取り扱い。
eBayでIOSSが必要になる注文は?150ユーロの考え方
日本からEUの一般消費者へ送る通常の物品では、貨物価額150ユーロ以下がIOSSの対象となる基本の範囲です。ただし、VAT登録事業者の購入や酒・たばこなどは扱いが異なります。金額だけで番号を決めず、注文詳細と配送サービスの案内で確認してください。
| 注文の条件 | 確認すること |
|---|---|
| EU向け・150ユーロ以下の対象注文 | eBayによるVAT徴収とIOSS番号を確認 |
| EU向け・150ユーロ超 | IOSSの対象外。輸入VAT等の扱いを確認 |
| フランス向け・150ユーロ超 | eBayはVATを徴収する旨を案内。IOSSではなく、指定されるフランスVAT ID等を確認 |
| 英国向け | EUのIOSSと混同せず、英国向けの税務情報を確認 |
上表は日本発送の一般的なケースを整理したものです。海外倉庫からの発送、VAT登録事業者への販売などにはそのまま当てはめないでください。出典:eBay公式のEU・英国VAT説明とフランス向け例外。
送料込みの支払総額と150ユーロを混同しない
IOSSの基準となる貨物の本質的価額(intrinsic value)と、VATを計算する対象額は別です。別建てで表示された輸送費・保険料などは、通常、本質的価額の判定から除かれます。一方、VATは送料にもかかる場合があります。購入者の支払総額だけで判定せず、eBayの注文と通関用データを確認しましょう。
複数注文を一つの箱にまとめる場合も注意が必要です。同梱後の価額が150ユーロを超えると、各注文ではVAT徴収済みでもIOSSで扱えなくなることがあります。参考:欧州委員会:VAT電子商取引ルールの解説。
eBayのIOSS番号はどこ?注文詳細で確認する手順
STEP1:Seller HubのOrdersから対象注文を探す
Seller Hubを開き、Ordersで対象注文を探します。発送前ならAwaiting shipment、全注文から探すならAll ordersを使用します。過去の発送済み注文を確認する場合はPaid and shippedも利用できます。
STEP2:View order detailsを開く
注文番号や商品の取り違えがないことを確認し、対象注文の「View order details」または注文番号から詳細を開きます。

画像は既存の発送済み注文画面の操作例です。赤枠は注文詳細を開く場所を示しています。発送前の確認では未発送の対象注文を選んでください。画面の表示はアカウントや更新で変わる場合があります。
STEP3:Tax detailsなどでVATと番号を確認する
注文詳細の税金・配送情報にある「Tax details」「VAT」「IOSS」などの表示を確認します。対象注文についてeBayが提供した番号を、使用する配送サービスの所定欄へ入力してください。番号が同じに見える注文でも、毎回その注文に必要な情報を確認します。

インターネットで見つけたeBayのIOSS番号を保存して、すべての発送に使ってもいいですか?

注文詳細で確認した番号を、対象のeBay取引にだけ使いましょう。他の販売サイトや対象外の注文へ流用すると、正しい税務情報になりません。
番号が見つからないときは、宛先、価額、VATの徴収表示、購入者の区分を確認します。対象と思われるのに表示されない場合は、注文番号を添えてeBayサポートへ確認し、推測で番号を入力しないでください。
日本郵便でIOSS番号を入力する方法
EMSや国際エアパケットなどを国際郵便マイページで作成する場合、IOSS番号は「差出人参照番号」欄に入力します。単に住所欄やラベルの余白へ書くだけでは、必要な通関電子データになりません。
| 順番 | 操作 |
|---|---|
| 1 | 発送先が引受可能か確認し、差出人・宛先を入力 |
| 2 | 内容品を正確に登録。現行案内に従い「ネット販売品(通販)」を選ぶ |
| 3 | 発送情報登録で「税関告知書・インボイス詳細情報」の+を開く |
| 4 | 「差出人参照番号」に、対象注文のIOSS番号だけを入力 |
| 5 | 内容を確認してラベルを作成し、必要書類をそろえる |

画像出典:日本郵便:IOSS制度を利用した発送手順。赤枠内の番号は公式資料の説明用サンプルです。コピーして使わず、自分の対象注文で確認した番号を入力してください。
形式は「IM+数字10桁」です。「VAT Paid」「IOSS」などの文字、ハイフン、余計な空白は加えません。画像中の「TAXコード・VAT番号」欄と、IOSS用の「差出人参照番号」欄を間違えないようにしましょう。
ラベルにIOSS番号が印字されなくてもよい?
日本郵便は、IOSS番号を悪用されないよう、ラベルなどに印字せずデータのみ送信する仕様です。入力を忘れた場合は、紙に追記するのではなく発送履歴からラベルを再作成します。差出前に電子データを直してください。根拠:日本郵便のIOSS入力・印字に関する注意事項。
発送全体の流れはEMSの料金・送り方、軽量商品の比較は国際エアパケットの料金・送り方で確認できます。
FedEx・DHL・Ship&coでのIOSS対応
| 作成方法 | 確認するポイント |
|---|---|
| FedEx公式のModernized Ship Manager | 公式案内ではSender Tax ID欄。利用画面に対応する入力案内を確認 |
| DHLなどの公式画面 | 利用するツールのIOSS・税務情報欄を確認し、電子送信に対応させる |
| Ship&coのeBay連携 | 対象注文のIOSS情報をeBayから取得。配送業者ごとの対応と注文情報を確認 |
| CSV・手動作成・その他のツール | eBay連携時と同じ自動取得を前提にせず、対応状況を確認 |
FedExはIOSSの情報をオンラインの発送システムで受け付けると案内しています。入力場所は利用ツールによって違います。参考:FedEx公式:IOSS番号の入力方法。
Ship&coの公式案内では、eBayのIOSS番号をシステムから取得し、必要な発送に使用します。日本郵便は印字せず電子送信、DHLも書類には表示しない運用が案内されています。一方、FedExなどはインボイスに表示される場合があります。紙に見えるかだけで、連携の成否を判断しないことが大切です。
出典:Ship&co:配送業者ごとのIOSS対応。設定と使い方はShip&coのeBay連携ガイドへ。自動連携でも宛先国の引受制限がなくなるわけではありません。
EU向け発送の最新注意点|2026年9月確認
一部の国へIOSS利用の国際郵便物を差し出せない
日本郵便の2026年9月11日更新のお知らせでは、次の9か国宛てのIOSS制度を利用する国際郵便物は差出不可です。
| 対象国 |
|---|
| オーストリア、デンマーク、ドイツ |
| フィンランド、フランス、ベルギー |
| ポルトガル、ルクセンブルク、チェコ |
EU向けすべての荷物や、すべての配送業者が停止しているという意味ではありません。再開状況と代替サービスの条件は日本郵便:IOSS郵便物の送達条件に関する最新案内で確認してください。発送できない注文を、番号を消したりGiftに変更したりして差し出さないでください。
VAT徴収済みでも、別の関税・手数料を確認する
2026年7月から、EUの少額貨物に3ユーロの暫定関税が導入されています。「VAT徴収済み=追加費用が一切ない」とは言えません。課税の単位や通関手数料、請求先は発送条件と配送業者に確認します。
欧州委員会は品目の関税分類に応じた説明を掲載していますが、日本郵便の現行案内は「内容品ごと」と説明しています。単純に「1箱につき3ユーロ」として送料へ一律加算せず、使う配送サービスで適用額を確認してください。参考:欧州委員会の説明/日本郵便の運用案内。
英国向けVATとEUのIOSSはどう違う?
日本から英国への一般消費者向け発送では、135ポンド以下の対象注文についてeBayがVATを徴収するのが基本です。EUの150ユーロ基準とは別に扱い、注文の英国向け税務情報を配送サービスに伝えます。英国の番号をEU用IOSSとして流用しないでください。
北アイルランドは物品VATの扱いに例外があるため、英国全体を一律に判断せず注文と公式案内を確認します。出典:eBay:英国・EUのVAT義務。
VATを二重請求された・番号を入れ忘れた場合
発送前:入力を修正してラベルを再作成する
まだ差し出していなければ、対象注文の番号を確認して修正します。ラベルを作り直した際は、荷物に古いラベルを付けたままにせず、eBayへ登録する追跡番号との一致も確認してください。
発送後:請求の内訳と電子データを確認する
購入者から「また税金を請求された」と連絡が来たら、まず請求書の内訳を確認します。VAT、関税、通関手数料のどれかによって対応が変わります。必要な情報は次のとおりです。
| 確認資料 | 確認する内容 |
|---|---|
| eBayの注文詳細・支払記録 | 注文番号とVAT徴収の有無 |
| 配送会社・税関の請求書 | VATか、関税か、手数料か |
| 発送記録 | 追跡番号、IOSS情報を送信したか |
| すでに支払った場合の領収書 | 請求元、支払日、支払額 |
配送業者へ電子データの送信状況を確認し、購入者には現地の配送業者・税関へ支払記録を提示してもらいます。解消しない場合は、その資料をそろえてeBayへ相談してください。単に「必ず返金されます」「支払わなくて大丈夫です」と約束しないようにしましょう。
日本郵便も、番号を正しく送信していても二重課税が起こる場合があり、課税取消の対応はできないと案内しています。公式の注意事項をご確認ください。発送前の誤入力を防ぐことが、トラブルを減らす第一歩です。
IOSS番号についてよくある質問
eBay輸出を始めたら、自分でIOSS登録が必要ですか?
eBayがIOSSでVATを徴収する対象取引では、eBayから提供される番号を使用します。この発送のためだけに自分の番号を新規取得する手順ではありません。自社サイト販売やEU在庫など、販売形態が変わる場合は別途確認が必要です。
同じIOSS番号をほかのサイトの注文に使えますか?
eBayから提供された番号は対象のeBay取引にのみ使用します。他サイト販売や対象外の注文へ使い回さないでください。
150ユーロ超なら、eBayは絶対にVATを徴収しませんか?
そのようには言い切れません。フランス向けなどの例外があります。また、VAT徴収の有無とIOSS適用の有無は別です。注文に表示される税務情報を確認してください。
IOSS番号を購入者の住所欄に書けばよいですか?
住所欄への記載だけを電子送信の代わりにしないでください。日本郵便では所定の「差出人参照番号」欄へ入力します。別のサービスは、そのサービスの対応欄・連携仕様に従います。
EU発送前に確認する5つのこと
①宛先と引受条件 → ②注文のVAT徴収と番号 → ③価額・同梱内容 → ④配送サービスへの電子送信 → ⑤発送記録の保存の順に確認しましょう。

IOSS番号をどこかに書くだけではなく、注文と発送方法に合わせて確認するんですね。

そうです。最初はこの順番で一件ずつ確認しましょう。慣れたら発送チェックリストに加えると、番号の入れ忘れや注文の取り違えを減らせます。
発送方法を選ぶときはEMSの料金・送り方、連携を効率化するならShip&coの設定方法もご覧ください。eBay輸出の進め方を継続して学びたい方は、シュンの公式LINEをご活用ください。


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