
eBayでは送料無料にした方が売れるんですか?でも、海外送料を自分で払ったら赤字になりそうです…。

送料無料でも、送料を商品価格に含めて考えれば大丈夫です。ただし、どの商品も全世界送料無料にするのはおすすめしません。まずは「送る国」と「実際の送料」を決めましょう。
こんにちは、シュンです。送料設定で迷ったら、最初に覚えてほしいのは「購入者が払う送料」と「あなたが配送会社に払う送料」は別ということです。
この記事では、同じ商品を120ドル・送料無料で売る場合と、100ドル+送料20ドルで売る場合を比べます。利益・値引き・国別設定まで、同じ例を使って確認しましょう。
2026年10月3日、eBay公式案内を確認。設定画像は2026年9月撮影の実画面を再利用しています。図解の価格・費用は説明用の仮例で、実際の送料表や手数料率ではありません。
先に結論|送料が安定するなら送料無料、差が大きいなら送料別
| こんな状況なら | 最初に検討する設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 主な販売先が決まっていて、小さく送料も安定 | その販売先への送料無料 | 合計額が分かりやすい。送料を含めても相場と利益に合うか確認。 |
| 国や地域で送料の差が大きい | 国・地域別に送料を設定 | 高い国への発送で、利益が消えるのを防ぎやすい。 |
| 大型・重い商品、遠隔地等の影響が大きい | まず見積もり。送料別も検討 | 平均的な送料だけを価格に含めると不足しやすい。 |
| 複数個を同梱して売りたい | 追加1点の送料や割引も設計 | 1個分の送料を、個数分そのまま払ってもらう設計が適切か見直す。 |
これは私がおすすめする設定を決める順番です。送料無料が必ず売れる、送料別だと売れない、という決まりではありません。商品状態・総額・配達予定・返品条件も合わせて選ばれます。

初心者は、どちらから始めればいいですか?

まず1商品・主な配送先1か国で見積もります。送料を含めても相場に合い、値引き後も利益が残るなら、その国向けの送料無料を候補にしましょう。ほかの国は、別に送料を確認してから広げれば大丈夫です。
送料無料でも、配送会社に払う送料はなくならない
送料 $0
商品+送料の合計:$120
送料 $20
商品+送料の合計:$120
Aでは商品代の中から発送費用を払います。Bでは送料20ドルを購入者から受け取りますが、その20ドルをeBayが自動で配送会社へ払ってくれるわけではありません。CPaSS・eLogiなどへの支払いは、利用するサービスの請求方法に従います。
「送料別」は、実費が自動で精算される設定とは限りません
たとえば固定送料20ドルで設定して実際の発送費用が30ドルなら、差額10ドルは利益を減らします。送料別でも、見積もりと設定金額の確認は必要です。
送料無料は、購入者が合計額を把握しやすい見せ方です。eBayの公式資料でも購入を後押しする施策として紹介されています。ただし、送料を含めた結果、同条件の相場より高くなりすぎれば、選ばれにくくなります。
利益比較|120ドル送料無料と100ドル+送料20ドル
次の表は、同じ商品を同じ国へ、同じ方法で発送する例です。比較を簡単にするため、すべて米ドル相当でそろえています。手数料等の20ドルは、この例の仮の見積額であり、実際の料率ではありません。
| 項目 | A:送料無料 | B:送料別 |
|---|---|---|
| 商品代 | 120ドル | 100ドル |
| 購入者から受け取る送料 | 0ドル | 20ドル |
| 商品代+送料 | 120ドル | 120ドル |
| eBay手数料・対象広告費等の仮見積もり | −20ドル | −20ドル |
| 仕入れ代 | −60ドル | −60ドル |
| 実際に払う海外送料 | −20ドル | −20ドル |
| 梱包材 | −2ドル | −2ドル |
| この条件で残る金額 | 18ドル | 18ドル |
受け取る総額も費用も同じなら、残る金額も同じです。上の18ドルは換金費用・月額経費・税金等を差し引く前。DDPの関税・通関費用など自分が負担する費用が別にあるなら、その分も引きます。

送料別にすれば、送料20ドルには手数料がかからないのでは?

通常の日本発送の商品では、購入者から受け取る送料も落札手数料の計算に含まれます。商品代を下げて送料へ移しただけでは、単純な手数料節約にはなりません。
eBayの落札手数料は、商品代・送料に加え、購入者から徴収する税金等も計算対象になる場合があります。その税金を自分の売上へ足すわけではありません。実際の費用はカテゴリ・契約・広告・配送先などで確認してください。
円での利益まで確認する場合は、eBay・Payoneerの手数料と利益が残る販売価格の決め方へ。換金費用を含めた受取額を使ったうえで、同じ換金費用を再び引かないようにします。
国による送料差は、商品価格だけで吸収しない
商品+送料 $120なら
送料を引くと $100
商品+送料 $120のままなら
送料を引くと $85
「国Aに20ドルで送れたから、どの国でも20ドル」とは考えません。同じ荷物でも、配送先・郵便番号・配送サービス・契約条件で費用は変わります。
国Aで120ドル送料無料にするなら、国Bは商品価格にすでに含めた送料分も考慮し、不足分を検討します。国Bの実費35ドルをそのまま追加すると、商品120ドル+送料35ドル=155ドルとなり、送料20ドル分が商品価格と重なった設計になります。狙った価格か、もう一度確認しましょう。
差額15ドルを追加すれば、必ず同じ利益になる?
この例で発送費用だけの差は15ドルです。ただし、追加で受け取る金額にかかる手数料や、国別の税・関税負担も変わり得ます。最終的な利益は配送先ごとに再確認してください。

面倒なので、世界中でいちばん高い送料を商品価格に入れればいいですか?

赤字対策にはなっても、近い・安い地域の購入者には割高になることがあります。主な販売先の価格を決め、ほかの地域は送料を分ける方が、比較しやすくなります。送れない地域は除外設定も必要です。
送料の見積もりには梱包後の重量・寸法を使います。燃油、遠隔地、追加取扱料金なども含めて確認する手順は送料の追加料金の確認方法、配送先を絞る操作は発送除外国の設定方法で説明しています。
オファーで値引きすると、同じ10%でも金額が変わる
Send Offerで商品価格を10%下げる例を見てみましょう。別に設定した送料は、オファー価格に含まれません。
| 比較する項目 | A:120ドル・送料無料 | B:100ドル+送料20ドル |
|---|---|---|
| 値引き前の総額 | 120ドル | 120ドル |
| 商品価格を10%値引き | 120 × 0.9 = 108ドル | 100 × 0.9 = 90ドル |
| 購入者が払う送料 | 0ドル | 20ドル |
| 値引き後の商品+送料 | 108ドル | 110ドル |
Aは価格に含めた送料分も含めて値下げされます。この例では、Aの方が受け取る総額は2ドル少なくなります。利益差を出すときは、値引き後の手数料等も計算し直す必要があります。

「10%なら大丈夫」とだけ決めると、送料込みの商品では下げすぎることもあるんですね。

そうです。値引き率より、値引き後の総額から必要な費用を引いて、いくら残るかで判断しましょう。送料無料の商品では、送料込みの金額を前提にオファーの下限を決めます。
出典:eBay公式:オファーは商品価格に適用され、送料を含まない
購入者から届くBest Offerも、基本は商品価格の交渉です。送料条件を変える前提のメッセージがある場合は、提示額だけで判断しないでください。操作はSend Offerの送り方とBest Offerの設定・交渉方法へ。
利益を残す送料設定を、仕入れ前から考えよう
実画面|送料無料・送料別を設定する手順
ここからは日本にある商品をeBay.comで売る場合です。画像の25ドル・30ドルは過去の操作説明用の入力例。今回の120ドル比較とは別で、そのまま使う送料ではありません。
STEP1|Shipping policyを開く
Business policiesでCreate policy → Shippingを選びます。既存のポリシーを編集すると、それを使う複数の出品へ影響することがあります。最初は新しいポリシーを作り、対象を絞って確認するのがおすすめです。
ポリシー名は「US_小型_送料無料」など、自分が見分けられる名前にします。名前に小型・500gなどと書いても、重量制限が自動でかかるわけではありません。
STEP2|配送サービスを選ぶ
実際に利用する配送サービスに合うものを選びます。画像はSpeedPAK Economyを選んだ例で、すべての商品にこれを使う指定ではありません。送料を無料にしても、設定した配送速度や発送期限を守る必要があります。
STEP3|送料別なら金額を入力。無料ならチェックする
- 送料別にする場合:画像①「購入者負担(1点目)」に見積もった送料を入力。「送料無料で提供」はオフにします。画像の25ドルをコピーしないでください。
- 送料無料にする場合:画像②「送料無料で提供」をオンにします。その前に、商品価格で送料・手数料・必要な利益をまかなえるか確認します。
- 複数在庫なら「同一商品ごと」も確認同じ出品の商品を追加で1点買うときの送料です。別出品同士の同梱設定とは分けて考えます。
ここでの「国内配送」は日本国内向けではありません
eBay.comのDomestic shippingは、米国向けの配送設定です。画面を日本語表示にしても意味は変わりません。米国向けを無料にしても、他国向けが自動で無料になるわけではありません。
出典:eBay Japan公式:Domestic shippingはUS向けの送料設定
出典:eBay公式:送料入力とOffer Free shippingの設定
STEP4|米国以外の国・地域を設定する
① お届け先 → ② 購入者負担(1点目)の順で確認します。画像はAustraliaを選んだ過去の仮入力例です。その国への現在の引受可否・実費を確認して、自分の金額へ置き換えてください。
米国向けの商品価格に送料を含めている場合は、前の国別比較のように、ほかの国で送料を二重に見積もっていないかも確認します。地域ごとに細かく分けたい場合は、送料表の利用も選択肢です。
STEP5|商品へ適用し、購入者に見える送料を確認する
画像の① 配送ポリシーで、作成したものを選びます。保存・更新する前に、対象の商品と適用範囲を確認してください。
- 商品価格:送料込みの価格へ変更したのに、送料別のままになっていないか。
- 配送先:購入者側の配送先を主な対象国・郵便番号にして確認したか。
- 表示:商品代+送料、配送サービス、配達予定が意図どおりか。
- 対象外:送れない国が購入可能になっていないか。
出品後も、商品ページで配送先と送料表示を確認します。自分の配送先が日本のままだと、米国の購入者に見える送料とは異なる場合があります。全体の操作はシッピングポリシーの作成手順で詳しく確認できます。
同梱・DDP・返品で間違えやすいこと
2個売れたときは「送料2倍」と決めつけない
1個の実費が20ドルでも、2個を同梱した実費が40ドルになるとは限りません。逆に、大きさや重量の区分が変わって急に高くなることもあります。2個を梱包したサイズで見積もってから、追加送料やまとめ買い割引を決めます。
送料無料の場合も、2個の商品価格に含めた送料と実際の同梱費用を比較すれば、利益を残せる割引幅を考えられます。別々の出品をまとめる手続きは同梱発送のやり方へ。
送料無料とDDPは、別の話

送料無料にしたら、関税もこちらの負担になるんですか?

送料無料は購入者に別の送料を請求しない表示です。DDPは関税等を誰が負担するかに関わる配送条件。無料にチェックを入れただけで、DDPの手続きが完了するわけではありません。
配送先・商品・利用サービスに応じてDDP等の条件を確認し、セラーが負担する関税・通関費用を価格設計に入れます。商品代へ含めても送料へ含めても、税関への品名・価格等を不正確に申告してよいことにはなりません。
対象条件と手順は米国向けDDP、EU向けDDPの記事で確認してください。この記事の比較表の20ドルを、関税込みの実送料と考えないようにしましょう。
送料無料とフリーリターンも、別の設定
送料無料は販売時の発送、フリーリターンは返品時の返送料に関する条件です。返品理由・取引条件によって対応が変わるため、「送料無料だから返品時に往路送料を必ず差し引ける」とは考えません。詳細はフリーリターンの設定と費用へ。
安く見せるために、不自然な送料を付けない
商品1ドル・送料119ドルのように、送料へ過大な金額を寄せるやり方はおすすめしません。送料・取扱費用はeBayのルールに沿って設定し、発送後や購入後に見積もり不足を理由とした追加請求を前提にしないでください。
設定を変えた後は、売上だけでなく利益も比べよう
最初から全商品を変更せず、まず送料を把握できる商品で試します。変更前後でタイトル・写真・広告・商品価格まで一度に変えると、何が影響したのか分からなくなります。
| 見るもの | 確認したいこと |
|---|---|
| 送料込みの総額 | 比較対象の商品と状態・配送先をそろえて、割高になっていないか。 |
| 閲覧・販売の変化 | 見られているか、購入につながっているか。季節・需要の変化も考慮する。 |
| 1件あたりの利益 | 実送料・手数料・値引きを引いて、以前より利益が減っていないか。 |
| 問い合わせ・同梱 | 送料の質問が減ったか。複数購入の総額が不自然になっていないか。 |
販売数が少ない段階では、1件売れただけで「送料無料の方が正解」と断定しません。見る場所はSeller HubのTrafficの見方で確認できます。
まず今日やることは、この3つ
- 梱包後のサイズで、主な販売先の送料を見積もる実送料が分からないまま「とりあえず無料」にしない。
- 送料無料と送料別で、購入者が払う総額を並べる総額だけでなく、手数料・値引き後の利益も確認する。
- 1商品の設定と表示を確認する配送先を変えて、商品代・送料・配送方法が意図どおりか確かめる。

送料が安定する商品なら送料無料、国による差が大きければ送料を分ける。まず1商品で試してみます!

はい。大切なのは、買いやすい表示と、利益が残る価格を両立することです。「無料か別か」だけで決めず、最後に総額と実費を確認しましょう。






